二日酔いはアルコールを摂取したことで、体内で発生したアセトアルデヒドが原因で起こるものであり、アセトアルデヒドが分解されて体外に排出されれば、次第に症状は治まってきます。
ひたすら寝て回復を待つこともできますが、出勤や外出の予定がある場合は、そんなことも言っていられません。辛い症状を我慢して出勤や外出をする前に、二日酔いの症状をなんとかして解消したいものです。
そこで、二日酔いの症状を解消するのに役立つ「柿」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
柿には二日酔いを解消する成分が豊富に含まれている!!
日本全国で古くから収穫されているのが柿です。代表的な柿の品種は富有柿ですが、甘柿や渋柿を合わせると品種は1000種近くあると言われています。
スーパーや青果店などの店頭に美味しい柿が並ぶのは10月から11月頃ですが、品種によっては12月頃まで美味しく食べることができるものもあります。
初夏を除いたほとんどの時期に入手できる果物ですが、やはり旬の時期が手に入りやすく、味・栄養価ともに高くなります。
柿にはビタミンが豊富に含まれている
柿は天然の総合ビタミン剤と言われるほど、ビタミンを豊富に含んでおり、柿に含まれているビタミンはビタミンC、A、K、B1、B2などです。
その中でもビタミンCは、柑橘類の倍以上含まれており、一つ食べるだけで一日に必要なビタミンCを補給することができます。
二日酔いの原因であるアセトアルデヒドの分解に欠かすことができないビタミンCを柿から摂取することで、分解を促進して二日酔いを解消することができます。
ビタミンCとの相乗効果で発揮されるシブオールの力
柿にはシブオールと呼ばれるタンニン系のポリフェノールが豊富に含まれています。
シブオールとは
- 柿の渋み成分。もちろん甘柿にも含まれている
- アルコールの吸収を阻害する作用がある
- ビタミンCとの相乗効果でアセトアルデヒドの分解・排出を促進する
またビタミンB1には、アルコールの分解を助ける作用があり、お酒を飲んでいるときにも取り入れたいのが柿です。
アセトアルデヒドの分解を促進するカタラーゼ
柿にはカタラーゼと言われる酵素が豊富に含まれています。
カタラーゼには二日酔いの辛い症状を引き起こす、アセトアルデヒドの分解を促進する作用があり、辛い二日酔いの症状を改善する効果を期待することができます。
アセトアルデヒドの排出に欠かせないカリウム
二日酔いの解消では、体内のアセトアルデヒドを分解し、体外にいち早く排出するのが重要なポイントとなりますが、排出の大部分を担っているのが尿です。
汗や呼気などでも排出することはできますが、体内のアセトアルデヒドの量が多ければ多いほど排出は追いつかなくなってしまいます。
そこで、柿に含まれるカリウムの利尿作用によってスムーズに体外に排出することができます。
そのまま食べても美味しい!でも柿はこんな使い方もできる
二日酔いの解消に柿を取り入れる際は、できるだけ生の状態がおすすめです。
柿が食べられる時期は限られていますが、二日酔いの朝にそのままカットして食べるだけでなく、料理などにも取り入れてみましょう。
また悪酔い防止や二日酔い防止に柿を使った料理を取り入れるのもおすすめです。
柿とモッツアレラのサラダ
あっさりと食べることができるサラダです。
カプレーゼはトマトが主流ですが、柿を合わせることで見た目にも鮮やかになります。
材料(3~4人分) | 柿(種無し):2個 モッツアレラチーズ:1~2玉 生バジル:適量 オリーブオイル:適量 塩コショウ:適量 |
作り方 | 1、柿はヘタを取って皮むき、5ミリ幅ぐらいにスライスする。 2、モッツアレラチーズも柿と同じぐらいにカットする。 3、お皿に柿とチーズを交互に並べる。 4、バジルを飾り、オリーブオイル、塩コショウをお好みでかけて、出来上がり。 |
ビタミンCたっぷり柿とみかんのスムージー
二日酔いの朝は、さっぱりとした柿とみかんのスムージーでビタミンCをたくさん摂取して、二日酔いの症状を解消しましょう。
材料(2人分) | 柿:2個 みかん:3個 りんご:1/4個 水50cc 氷:6個程度 |
作り方 | 1、種を取り除いた柿、みかん、りんごを適当な大きさにカットする。 2、材料を全てミキサーにかけて、なめらかにする。 |
秋は柿で二日酔いを解消する!まとめ
柿はオールシーズン手に入りやすいという果物ではないことから、二日酔いの解消にいつでも使えるというわけではありませんが、柿には二日酔いを解消するために必要な成分がたっぷりと含まれています。
旬の時期は柿を使って、二日酔いを解消してみましょう。