二日酔いで辛い朝、みなさんは何を食べますか?
吐き気や胃痛、胃のむかつきなどが起こることで、何も食べる気がせず、ただベッドで横になっているという人も多いのではないでしょうか。
もちろん二日酔いのときは体を休めることが大切ですが、仕事や外出の予定があると休むこともできません。
ただ休むだけでなく二日酔いを解消する成分をしっかり取り入れることで、二日酔いの辛い症状をできるだけ早く緩和することができます。
そこで注目するのが、梅干しに含まれている有機酸です。
有機酸とは
有機酸はカルボン酸とも呼ばれており、乳酸やアミノ酸など酢の性質を持つもののことを言います。
梅干しに含まれる有機酸はクエン酸やりんご酸です。
梅にはクエン酸が豊富に含まれている
梅には特にクエン酸が豊富に含まれていて、1粒の梅の実に含まれるクエン酸は、レモン1個の2倍から3倍と言われています。
果実の中でもクエン酸の含有量が最も多いのが、梅の特徴であり、梅を手軽に取り入れることができるのが梅干しです。
クエン酸は肝臓の働きを強化する
二日酔いの解消に役立てることができるクエン酸は、肝臓の働きを強化する作用を持っています。
肝臓の機能が高まると・・・
二日酔いの原因となっているアセトアルデヒドは、肝臓で分解されて尿や汗、呼気となって体外に排出されていきます。
アセトアルデヒドをできるだけ早く、無毒化して体外に排出することで、辛い二日酔いの症状を和らげることができるのですが、肝臓の働きが弱っているとそれだけアセトアルデヒドの分解は遅くなってしまいます。
そこでクエン酸の作用によって、肝臓の働きを高め、アセトアルデヒドの分解を促進することで、二日酔いを解消することができます。
クエン酸回路で代謝が促進する
肝臓でアセトアルデヒドが分解されるためには、エネルギーが欠かせません。
エネルギーが足りずにガス欠状態になると、アセトアルデヒドの分解もスムーズに行われなくなってしまいます。
私達の体内には、エネルギーの生成に必要なクエン酸回路というものがあり、クエン酸を補給することでクエン酸回路を活発にすることができます。
クエン酸は弱った胃腸にも効果を発揮する
クエン酸を摂取することで、アルコールやアセトアルデヒドで弱った胃や腸を保護して、機能を高める作用も持っています。
胃痛や胃のむかつき、吐き気などの不快症状も、クエン酸を補給することで緩和することができます。
梅干しに含まれる有機酸がすごい!まとめ
梅干しはクエン酸が豊富に含まれていることから、二日酔いの解消にぴったりです。
そのまま食べてもいいですし、お粥やお茶などに入れても美味しく食べることができます。
日本古来の保存食として、古くから親しまれている梅干しを、二日酔いの解消に役立ててみましょう。